Steelcase Amiaを導入したから簡単にレビューするぞ

2025-03-21

イントロ

WINCASEが壊れた。 平均すると年イチ以上のペースで椅子を折っている。

分かっている、私が重いのが悪い。私のヘビーボデーは生半可な椅子では支えられないのだろう。

例えWINCASEがやたら脆弱でも、高いクセに保証期間が2年でも、あんまり座ってないのに5年もたなくても、問い合わせフォームが問い合わせさせたくないんだろうなと思うくらいめんどくさくても、私が悪いということにしておこう。

WINCASEはミラ2と入れ替える形で寝室のチェアになっている。 寝室にいいチェアを使うのは、ちょっと抵抗がある。

Geminiに意見を求めてみた。Geminiの回答の要点としては、まず「WINCASEは非常に危険な状態なので直ちに使用を中止すべきだ」ということ。そして新しいチェアは「安いチェアを導入してもまたすぐ折ることになるだけなので、丈夫なチェアを導入すべきだ」ということ。

Geminiはアメリカの三大チェアメーカーを推奨した。 つまり、ハーマンミラー、スチールケース、ヘイワースだ。 そして特におすすめはスチールケースであるようだった。 だが、ヘイワースのFernもかなり有力視しているようだ。

私としてはFernが良さそうだなと思ったが、緊急の予定外出費、しかもかなり大きい形になるのでちょっとつらい。

色々と検討した結果、オフィスバスターズで見つけたのがスチールケースのアミア。

私としてはノーマークだったチェアだ。 スチールケースはハーマンミラーと比べると日本で有名ではないし、知られているとしてもジェスチャーだけだろう。 それがリープでもないチェア⋯⋯となると、なかなか目につかない。

まして、アミアは日本の公式通販になく、見た目がとってももっさりしている。 スチールケースのチェアは結構メカニカルな印象が強いものが多いが、アミアはもっさりしたなんとも言えない外見。 80年代のSFに出てきそうな形をしている。

それに同じような価格帯にシンクがある。 本国の公式通販ではアミアは999USD、シンクは1099USDに設定されており、シンクのほうが高価、かつ新しいモデルだ。「普通に」選ぶならアミアよりシンクだろう。

だが、私はアミアを選んだ。その堅牢さ、地味なのに長年愛されるものである、といったことを踏まえてだ。

アミアって?

シンプルでミニマルなデザイン。 ジェスチャーやリープはなかなか主張の強い形をしているけれど、それと比べて「溶け込む」方向性になっている。

Steelcaseらしい堅牢さ。 耐荷重は400lbs(約181kg)。24時間/7日の交代勤務にも対応するという。

SteelcaseはGeminiによると

Steelcaseの空間設計アプローチは、単一のデスクに縛られるのではなく、集中、コラボレーション、学習、休息といった異なる活動に最適化された「空間のパレット」を提供することを目指している 1 。このような広範なビジョンの中で、ワークチェアは「個人が最も深くエンゲージメントを高める場所」を支える重要なコンポーネントとして位置付けられている。

だそうだ。 (参考資料)

つまり、Steelcaseは全体を通してウェルビーイング志向で、多様性を重視している。 言い換えると、ユーザーに優しめ。

じゃあそのスチールケース内でどうなのか。

まず見た目が地味。 これは悪いとかじゃなく、アミアの特徴。それを最大に発揮しているのが、「ランバーサポートが背もたれに内蔵されている」ということ。 つまり、ランバーサポートはあるんだけど、ほとんど見えない。調整用のツマミが出ているだけ。 徹底的にメカメカしさが取り除かれている。

座面がいい。 これはスチールケース全体で見ても座面がいい。ジェスチャーは動きを許容するため薄め・硬め。 リープは「アミアの座面+リープの背もたれ=ラミア」なんていう改造が流行ってるくらいなので言うまでもない。 そして、フラット座面。足を組んだりもしやすい。 先端部が柔らかくなっているので、普通に座っても足を組んでも圧迫が少ない。 アダプティブ・ボルスタリングというかなり高度な構造をしたクッションをしている。

背中がやさしい。 リープの背もたれはしっかりと支えて正しい姿勢に導くタイプ。 対してアミアはユーザーの自由な動きを許容しつつ支えるタイプ。

GeminiのDeepResearchによるまとめ
特徴項目 Steelcase Amia Steelcase Gesture Steelcase Leap Steelcase Think
設計思想 万能・控えめな外観 多デバイス・動的姿勢 究極の脊椎サポート 直感的・サステナブル
腰椎サポート LiveLumbar™ (隠蔽型) 3D LiveBack® LiveBack® (強力調整) LiveBack® Flexors
リクライニング 手動テンション調整 洗練された同期動作 多段階の強度設定 体重感知式 (自動)
座面特性 厚手・フラット 薄型・高柔軟性 薄型・曲面形状 広め・スプリング感
アーム可動域 標準的4D 360度超広域 高機能4D 標準的4D
主な対象ユーザー 専任デスク・長時間作業 マルチデバイス利用者 腰痛懸念・調整重視 共有スペース・直感重視

vsシンク

シンクとアミア、決定的に違うのが、「シンクは自動調整、アミアは手動調整」ということ。

リクライニングはシンクは体重検知前提、4モードなのに対してアミアはノブで調整する手動調整。 操作系もシンクはシンプル。アミアは各機能独立。

シンクは軽くてシンプル、アミアは重厚・頑丈。

このコンセプトは使い方の違いとしても出ている。 シンクは自動調整かつ軽量なので、共有席、会議室とかに向いていると。 対してアミアは手動で人に合わせて細かく調整できるので、個人利用に向いていると。

⋯⋯なのになぜか公式通販(個人向け)にはアミアないんだよな⋯⋯ 法人向けには出ているので中古で流れてくるのと、店舗にはあったりするらしい。

座ってみて

アミア、不思議なチェア。

ワークルームのチェアとして使っていて、私が高く評価しているミラ2との比較も交えながら述べていきたい。

まず座ったとき背中が優しい。 「こんなんじゃ姿勢支えられないのでは」って思うんだけど、実際座っているとミラ2よりも姿勢がブレない。 マジで姿勢がブレない。支えられてる感ないのに。

そしてアームレスト。 かなり自由度が高いアームレストなんだけれど、めっちゃピタッと肘が決まる。 通常、アームレストよりもデスクに乗せた方が安定するものだけど、このアームレストはそのままデスクが延長されているかのようにピタッとする。表面が滑りにくい素材なのですごい安定する。

結果的に、デスクの奥行きが拡張されたような感じになる。 だから、奥行きに余裕のないデスクでも安定したタイピングができるようになった。

そして、すごく脱力した状態でもしっかり体を支えられる。 私は考え事をしているときに右のアームレストによりかかるクセがあるけれど、すごく体を支えやすいのでアームレストは軽く肘をついている程度に収まる。 結果チェアにねじるような負担がかからないし、背骨がねじれるのも防がれる。リラックスした状態でありながらいい姿勢で安定する。 どれくらい安定するかというと、好転反応で腰に痛みが出たくらい。

アームレストに関してはやわらかいというのも大きい。 ミラ2のアームレストは丸っこい特徴的な形なのだけど、それ故に内側から押してしまったり、肘が滑ってしまったりする要因になっている。

チェア自体の存在感はミラ2よりもある。大きい要素は肩周りが接触しているからだと思う。 ミラ2は座っているときのチェアの存在感がすごく薄い。それと比べるとアミアは体を預けている感覚はある。

ただ一方で、ミラ2は体をがっちり支えている感覚がある。それと比べ、アミアは頼りなく感じるくらいにやさしい。 ミラ2が存在感はないけどがっちり支えられている感じがするのは、強化外骨格みたいな感じ。

ミラ2と比べるとリクライニングのテンション調整にも違いを感じる。 どちらもリクライニングを止める機能はなく、テンション調整で好みの反発具合にするタイプ。 ミラ2は最大角度を段階的に選べるけれど、アミアはオンかオフかだけ。 この点はミラ2のほうが優れている(前傾もできるという違いもある)けどテンション調整に関しては、ミラ2は好みの具合にするのが難しく、倒れるときに合わせると反発が強すぎるとなったりする。あと、戻りがスムーズではないので、戻すときは意識的に体の預け具合を変えるか、一旦起こしてから倒すかをする必要がある。 対して、アミアはダイヤルで非常に細かく調整ができ、リニアに変わる。戻すときも体を起こすだけでいい感じに戻せる。

クッションの妙か、アミアは太ももの圧迫感を感じない。非常に快適。 座った感覚的にはクッションが底付きしているような感覚があったりするのだけど、実際は痛みは出ない。

体重を支えるクッション性という意味ではミラ2のほうが優れている。 しかし、ふとももの圧迫感はアミアのほうが少ない。

音がしない。 これはすごいことだ。音がしにくいと言われているミラ2も、私が買った個体はギシギシ音がするし、WINCASEも新品で買った当初から軋んでいた。 アミアは全くギシギシしない。すごい。

ミラ2は作業に没頭させる性質が非常に強くて、座っただけでスイッチが入る。 対してアミアはリラックス、考え事、作業、いずれにも見事に適応する。 作業用の椅子としてはミラ2のほうが頼もしいと感じるけど、それはアミアが作業向きではないという話ではなくて、普通にワークルームで戦える性能を持っていると感じた。

ミラ2みたいな超長時間の着座はやってないけれど、5時間ほど連続で座ってもまるで苦にならなかった。

ゲームでの利用にも適している。 Muse Dash, ストリートファイター6, パルワールドをプレイしたが、いずれでも非常に安定しているように感じた。

基本的には「長時間チェアに座りっぱなし」という状況がある人には幅広く超おすすめできると感じた。

ただパーフェクトチェアというわけではなくて明確な欠点もある。 それは、「アームレストに触れない姿勢だと真価を発揮できない」ということ。

だから前傾姿勢になる書き物とかをやっていると、良さが発揮されるのが座面だけになり、そうなると他に良いチェアがある感じがする。 前傾できないわけではないんだけど、明らかに苦手。

また、前のほうはクッションがやわらかいから、浅く座るとお尻痛い。 ちゃんと座ってサポートを受けることを前提にしている。

ミラ2のように「ひねる」機能はない。 が、リクライニングで倒し込めばいいことが多く、あまり気にならない。