はじめに
2025-01-16にFind X6 ProにもColorOS 15が降りてきた。
Find X8 (Std/Pro)には採用されていたもののなかなか降りてこなかったので、X6の対応はないかなと思っていた(X6はもともとColorOS 13)のだけど、ちょっと遅れてのアプデとなり、かなり大きなアプデとなった。 ちなみに、アプデ容量は7.8GBである。
全体の所感
13から14ほど変わったわけではないけれど、細かいところが結構ブラッシュアップされた感じ。
というか、14は14の間にかなり機能追加があったり、変更があったりしたので、15は割とその延長線上にあるような仕上がりで、14から15になったことで劇的に変わったわけじゃない。
14に上がったときは結構バグもあったし、使いにくい、あるいは機能が減るような変更も多くて不満だったんだけど、今回はそういうのがない。 というか、14のときは割と早い段階のアップデートで14のインターフェイスと13のインターフェイスを設定できるようになっていたんだけど、15では最初から新しいほうがいいか旧来のほうがいいか選択できるようになっていて大変良い。
全体的にはデザインが洗練されたのと、UIアニメーション関連がパワーアップした。 特に充電アニメーションはSUPER VOOCの場合めっちゃかっこよくなった。
CHANGELOGではAI関連をめちゃくちゃ強調されていたけれど、日本で使える機能は少ない。 これは大部分がサーバー処理になっていて、この利用にCNファームウェアでは中国版OPPO IDでのログインが必要なため。 ただし、サーバー処理のものと端末処理のものは結構はっきりと分けられていて、同意も区別して取るようになっている。
利用規約の同意対象
相変わらずものすごーーーーーく細かく分かれていて、ひとつひとつに対して同意するしないを選択でき、かつ(基本中国語ではあるけど)同意しなかった場合どうなるかもちゃんと説明されているという仕様。 同意しなかったら同意が必要な部分だけ使えなくなるのは他企業も見習って欲しい。
相変わらず読むのに数日かかる文量だけど、以前よりも分類がくっきりしたので分かりやすくはなった。
カメラ
機種固有のカメラファームウェアのアップデートも含まれていて、AI関連機能の強化の恩恵を一番受けた部分。
機能としてLivephotoとアクションモードが追加された。
追加された「AIエディター」はサーバー処理なのでOPPO IDへのログインが必要、かつ中国版アカウントが必要なので使えなかった。 ただし、別に従来の機能がこれに統合されたわけではないので、機能的に減ったものはない。
改悪ポイントとして、従来シャッター音はメディアボリューム連動だったけれど、最大固定になった。
テーマ
従来、テーマストアを使わない限りテーマは「なかった」のに対し、少しではあるが標準テーマが追加になった。
これにより、OPPOの中国版アカウントがなくてもFind X2の標準と同程度には選べるようになった。
また、テーマストアに依存せずに設定の中に「壁紙とスタイル」というものが追加され、設定しやすくなった。 テーマストアは通信の関係でめちゃくちゃ重いので良い変更。
通知ドロワー
ドロワーの通知が別画面に分けられて、引き出す位置によって挙動が変わるようになった。 画面の左半分では通知、右半分ではその他。
X6のサイズで左上から引き出すのは両手持ちでないと難しいけれど、ホーム画面であれば上からでなくても出せるので不可能ではない。 両者は左右スワイプでの切り替えも可能。
このUI変更はユーザーが任意で選べる。
新UIの明確なメリットとして、長い通知が省略されない。 従来は一番下にあるもの以外は省略されて読めないという問題があったけれど、それが解消された。
GameSpace / GameAssistant
X6ではなぜか標準から消されていたGameAssistant(游戏助手)だけど、ColorOS 15で無事標準に復帰。
この影響で、Game Centerをインストールしている場合は「Games」と「游戏助手」のふたつの同じ意味のアイコンが生じるようになった。
GameAssistantは割と最近大きなアップデートがあってUIも変わった(これも選択できる)ので大きな変更はないものの、UIの小変更でより分かりやすくなった。
また、Screen refresh rateとTouch responseがPERFORMタブに移動されて、簡単に切り替えられるようになった。
ゲームパフォーマンスは変わらない感じ。 KALPAは少し悪くなった。
Athena
アップデート時にAthenaが無効になっていると失敗した。
ただ、ちょっと前に「関連起動」という項目が追加されて、こちらをオンにしたアプリはちゃんと通知が受け取るようになっているため、Athenaを有効にしても問題はない。
ただし、こちらでオンにしようとすると「バッテリー消費が増えるからオフにしておけ」って強調される。
ローバッテリーUI
20%を切ると画面上部にでかでかと表示されたあと、通知バーにアニメーションでテロップが流れるようになった。
この画面上部に流れる機能自体がライブアラートという新機能。 これに対応するのがスマートライブサービスというものなんだけど、基本的にOPPOのシステムアプリによるものなので、そんなに活用されるわけじゃない。 ちなみに、アプリ及び機能ごとに設定が可能。
中国ってそんなにバッテリーマイレージにナーバスなんだろうか。 必要最低限の機能をオフにしてでもバッテリーもたせようとしてくるし。
WiFi選択
WiFiの切り替えが画面変遷なしにできるようになった。
ほんのちょっとのことではあるけれど、手間が減って快適。
自動輝度調整
自動輝度調整が有効な場合、輝度アイコンが黄色になるようになった。
一箇所だけ色が違うので違和感はあるけれど、従来オートになっているか全然わからなかったので素晴らしい改善。
ちなみに、14に上がったばかりのときはドロワーから自動輝度調整のオンオフができない仕様になっていた。
キーボードの変更
ドロワーメニューに新しく追加された機能。
画面変遷なしにキーボードが変更できるので、嬉しい人には嬉しいと思う。
パスワード
ずっと確認していなかったのでひょっとしたら15になったタイミングではないかもしれないけど、なくなっていた最大16桁の数字パスワードが復活。
標準だと6桁で、「その他の暗号化方法」に選択肢が追加されていた。
また、6桁数値固定だったプライバシーパスワードも通常パスワードと同じ選択肢が使えるようになっていた。
結論
分けるべきものをきちんと分け、同意したくないものは同意しなくてもそこだけよけてちゃんと使えて、新しいUIは好みによって切り替えられる、やはりColorOSは神。
あと14のときみたいな大惨事にならなくてよかった。
おまけだけど、14のとき同様、アップデートしてしばらくすると「新しいUI、どう?」って聞いてくる。 14のときは多分これの結果でめっちゃ修正された。