現在、GTK3は標準でスクロールバーを隠すようになっている。 スクロールした場合のみ表示されるが、GNOME/Cinnamonではスクロールバーを中クリック(ボタン3クリック)することで任意の位置にジャンプする機能があることから、スクロールバーが出てないのは結構不便に感じる。もちろん、スクロールバーをつかみづらいという問題もある。
この設定は$GTK_OVERLAY_SCROLLING
という環境変数によってコントロールすることができるが、Cinnamonでは.xprofile
でGTK_OVERLAY_SCROLLING=0
としても上書きされてしまう。
端末上でこれをさらに上書きした上で起動すればスクロールバーを表示させることはできるが、不便だし、Claws
Mailなど幅計算がおかしくなってしまうものもある。
これについてはCinnamonの設定のテーマ→設定に「スクロールバーを自動で隠す」という項目があり、これをオフにするとGTK_OVERLAY_SCROLLING=0
がCinnamonによって自動的にセットされるようになる。
また、スクロールバー幅はテーマCSSに設定があり、CSSの上書きが必要になるが、Cinnamonはここで幅設定も可能になっている。
なお、「任意の位置へクリックでジャンプ」は中クリックの挙動を左クリックでも行うものである。一発でつかめるようになるので便利だが、ページスクロールに使っている人はオフにすると良いだろう。