SSDが極度に低速化する (観測 Part.1)

2021-08-04

事象

SSDが書き込み速度が著しく低下し、書き込み時にデバイスがストールするようになる。

利用によって症状が発生し、症状は進行し、やがてほとんど書けなくなる。

再現条件

  • Linux 5.10, 5.11, 5.12
  • LUKS, F2FS (discard無効)
  • 特定の使い方
  • USBエンクロージャを用いての利用

使い方としては、ほとんど追記のみであり、ファイルの書き換えはない。 ただし、アーカイブファイルを転送したあと、これを展開し、アーカイブファイルを削除することはあるため、ファイル削除は発生する。 また、全体的に大きなファイルが多い傾向にあり、大部分はメディアファイルである。

補足

  • ADATA SU630, Trancend StoreJetにおいて2回ずつ再現を確認
  • 発生後、SATA接続に繋ぎ変えたり、他のPCに繋ぎ変えても改善しない
  • 再フォーマットした場合、症状は改善する
  • ディスク使用率が一定に達したとき、利用時間とはあまり関係なく発生する
  • 問題が発生したあと、読み出し速度もかなり低下する(25MB/s程度まで落ちる)

次の検証

  • F2FSの問題である可能性を考え、EXT4での運用を試す
  • LUKSはTRIMを許さないため、discardは無効になっているが、TRIMは問題を引き起こす可能性が示されており、TRIMを含める運用は後回し
  • EXT4で問題が発生した場合、LUKSを外してF2FS+Discardで試す予定