椅子の話

2020-12-09

ChienomiのWINcaseの記事で書いたものの、内容的に除外されたものの掲載。

WINcase以外について。

従来チェア

サンワサプライの古い安いやつ

私が2番目に買った椅子だ。 新横浜の今はなきPCデポで買った。

安い椅子がどれほど苦痛なのかを思い知った椅子だ。 この前に買った椅子はどこで買ったのかは忘れたが、私が小学生の間使っていた3000円くらいの椅子で、これは5000円くらいだった。

3000円くらいのものよりはふかふかしたウレタンを持っていたが、私が腰を痛める原因になった。

子供だからといって安い椅子を買い与えてはいけない。 安い椅子には座っていたくないもので、子供も安い椅子で勉強したいとは思わないだろう。 あらゆる面で子供の将来に悪影響を及ぼすことになる。

ちなみに、今はサンワサプライはこういうめっちゃ安物椅子をラインナップしていない。 いや、簡易スツールはあるのだが、チェアに関してはもうちょっと良いものからスタートで、ウレタンとメッシュそれぞれ5万円代のモデルがあり、3万円代のゲーミングチェアもある。

バウヒュッテ BT-RC12 ロンディーネ

バウヒュッテの30000円ほどのチェア。私が買ったときは販売価格は13217円だったようだ。Amazon経由でヒットラインという店から買った。 バケットシート風だがホールド性は全くなく、座面が大きいのが特徴。GT-1100という名前で後継モデルも作られた。

ふかふかのクッションを持っているが、これはすぐに潰れてしまった。 また、座面が大きすぎるため、ちゃんと体を預けることができず、とにかく体に負担の大きいチェアだった。

一方、ベースが大きく形状的にシンプルで前部分が高いため、私が愛用しているクッション、アウルサポート(車椅子向けのエクスジェルクッション。介護用品)との相性が良いため、結構ちゃんと使えた。 ただ、どうしても座面の大きさと脚の長さ的に背中のサポートが活かせないため、腰の負担が大きかった。

最終的にはシリンダーのロッキング部の折れ、キャスター割れ、PVCレザーの加水分解が発生し、3年ほどの耐久性であった。

ニトリ デュオレハイ

3万円程度のニトリの変わり種ワークチェア。 もともとニトリのものではなく、デュオレストという韓国メーカーのものをニトリが導入したもの。

体のサポート力、という点を重視したのだが、意外と快適性に乏しかった。

この椅子の特徴はフレキシブルなバックサポートにある。 これによってしっかりと背中を支えてくれる。

のだが、体に添うわけではないので、体重増加によって体格が大きくなったら押し込められるような窮屈さが出てしまった。 また、着座姿勢の調整が効かないため、意外と体圧が分散されず、長時間になると痛みが出てしまう。体重が軽い人ならいいかもしれない。

よりかかれないポイントとして、ネックサポートが後ろ過ぎて普通に使っているとつかない、という問題もある。

最終的にはバックサポートを固定するネジが折れてしまい、1年もたなかった。 この椅子はニトリにより別製品に交換の上差額返金となり、そちらは客座として今も活躍している。

コクヨ エクサージュ

中古で買ったのだが、かなり気に入っている。 B品だったが、結構きれいで、状態もよかった。

エクサージュは基本的に事務椅子、ミーティングチェアに属するものだ。 スタイリッシュなパイプ椅子である。5〜6万円代と、パイプ椅子としては猛烈に高いが、コクヨの椅子としては安価。 本当にミーティングチェアとしてこれを入れている企業はなかなかだろう。

現在はラインナップされていないが、ハイバックやキャスター付きのレッグもラインナップされており、組み合わせによってはワークチェアといった感じになる。 実際、私が購入したのはハイバック、キャスター、アームレストつきのモデル。鮮やかな赤だ。

固定可能なロッキングつき。普通に良いワークチェアという感じだ。

座り心地は簡単に言えば「電車の椅子」。 厚みがあって、厚みがあって、しっかりした座り心地。座るとシリンダーが沈むのだが、そのシリンダーが一種サスペンションのような効果をもたらし、快適性を上げている。

だが、しっかりした座り心地の一方で、椅子自体は少しふわふわしている。 シリンダーが沈むのもあるし、フレームはそこまで剛性がないため私の体重では思い切り体重をかけるとたわむ。

また、特徴的なのがバックレストであり、フィット感は高いのだが、非常にたわみやすく、「折れないか」と心配になる。 さらに、ロッキングは固定してもある程度動くようになっており、それがうまく力を逃がすようになっている一方で、体が安定しない。

また、基本的に座り心地はよく、お尻が痛むようなことは基本的にはない。 が、それは普通の使い方での話。5時間以上連続で座っていると、お尻も腰も相当痛む。しびれてもくるし、腰はずーんと重くなる。 あまり5時間連続で座ることはない、と思うかもしれないが、ワークチェアとしては少なくとも8時間連続にも耐えられる必要があるし、ゲームならもっと強く体重をかけた状態でじっとしている状態になる。 ワークチェアとしては良いほうだが十分ではなく、ゲーミングチェアとしては明らかに足りない。

単純に座るとお尻から腰にかけて重量がかなりかかるため、ロッキングを倒し目にした状態で固定して、深く収まるようにして背もたれにサポートされるようにすると負担が減る。 現在は寝室で使っているが、非常に良好なフィーリングが得られている。

前方の安定感があまりよくないため、机にかじりつく事務作業にはあまり向かない。

とても残念なポイントとして、アームレストが低すぎて、全く使えない。

オカムラ バロン

こちらも中古で買ったもの。B品ということだったが、かなりやれがあり、汚かったので残念な感じだった。

バロンは「ちゃんとしたワークチェア」というレベルの製品としては価格も高く上位の製品として人気がある。 構成により10〜17万円といった価格帯。

私のものは座クッション、アームレスト、ローバックという構成だが、アームレストは途中からない状態で実質アームレストなし。アームレストの残骸は自力で外した。

安定して使えそうに思えたが、コンディションが悪すぎたようだ。座っているとクッションが潰れきってしまい、フレームを感じてしまう。 また、ローバックというのもよくないようで、私の体格だと倒して完全に体重をかけると肩甲骨がフレームにあたってしまい、かなり痛い。 もっとも、背中に体重をかけるような人は普通はハイバックを買うだろう。ハイバックは中古でも結構高いので、ローバックで妥協したが、これが失敗だったかもしれない。

これが新品で、ハイバックだったら全然印象は違うのだろうが、クッションの感じからいって少なくとも10年程度は使われた様子であり、ひょっとしたら20年とかいうレベルかもしれない。 結局、「体が痛い」という問題が出てしまい、1日座っていることはできなくなった。

フレームは非常にしっかりしていて、ぐらつきはない。こんなしっかりしたチェアははじめてだ。 リクライニングは、体重をかけると少し動く(動き度合いは調整はできる)のでゲーミングチェアほどの剛健さは感じないが、「しっかりした椅子だな」という印象は全く変わらない。

バロンは最高の椅子ではないと思う。ただ、しっかりした、良い、普通の椅子だ。 このしっかり度合いは、エクサージュと比べても大きく違う。 メイン椅子としては体の安定感などが物足りないが、「良いものだ」と感じることができる作りになっている。 また、前方に体重のかかる事務作業に耐えるあたり、ゲーミングチェアとは大きく違う。

痛みが出たのでメインの椅子の座を降りるバロンだが、しっかりしたフレームは依然有効だと思うので、残そうと思う。 いつか、座面を交換すれば復活させられるだろう。そういう日がくるかどうかはわからないが。

おまけ。コンティークス

ルセルとティトリスに座ってきた。

ルセルは圧倒的に低い。上げても低い。 バウヒュッテが低くしてると言っているけど、そんなの甘い。もっともっと低い。

座面は平らに感じるし、それでいてランバーサポートの存在感が大きいため「浮き」感がある。 座り心地はバウヒュッテの最新ゲーミングチェアと同等で価格の割には良いが、最高ではない。

ティトリスは座り心地にソファ感がある。あぐらが組めるというサイズだが、そのためにアームレストに腕がかすりもしない。

このクラスのゲーミングチェアがほしい人は検討してみてもいいかな、という感じ。 NobleChairs買う!!って人は検討しなくて良いと思う。

探していてみつけたおもしろいチェア

一応言っておくと、不良な椅子は割と大きな怪我を誘発することが多く、知られていないメーカーの安いチェアが実はよかった、ということはあまりない。 バウヒュッテも有名になる前はよくはなかった。

検索して「良さそうな椅子が安くである」という出会いは狙えないと思ったほうが良い。

また、椅子は座らなければわからないものなので、ここで言及するものは試してもいないから、別にオススメではない。

ルミナスチェア

メタルラックで有名なルミナスラックを展開するドウシンシャのチェア。

ゲーミングチェアっぽいのもある。

ルミナスラックはメタルラックとしても非常に剛健なつくりなので、ひょっとしたらチェアも良いかもしれない。 でも輸入モノっぽいので関係ないかも。

サンワサプライのチェア

56800円という実売価格で見れば全く安くないメッシュチェアや、AKRacingなどのライバルと同等となるゲーミングチェアは一度試してみたい。

サンワサプライでデスクを組んでいる私が言うのも微妙な話だが、サンワサプライの家具はバリがあったり、大量の切子が出たり、ネジ穴が空いてなかったりと精度に不安があるので、椅子もちょっと不安かもしれない。

ロッソモデロ

ロッソモデロは車のチューニングパーツを作っているメーカーなのだが、一時期チェアを作っていた。

3万円台と、本物の車用パーツで作られたチェアとしてはかなり安めで魅力的だった。 当時問い合わせて、試すことはできないとのことで断念した。

現在はチェアは手に入らないが、グランツーリスモ向けのコクピットは売っている。

オフィスコム ピグリー

「オフィスチェア」で検索すと上位に出てくるショップ。

その中で変わり種なのが、コイルスプリングを使ったピグリー

1万円ちょっとのPUレザーチェアだけれど、ソファやベッドのような構造を持っているチェアというのはなかなかない。 この関係で値段の割に14.5kgと重量級のチェアになっている。

以前低評価レビューがあったはずなのだが、今見かけないのが気になるところ。

サウンドハウス

サウンドハウスにチェアが売っている、と言うとびっくりするかもしれないが、DTM用品と考えれば納得はいく。 なんといってもアウトドア用品まで売っているくらいだし。

サウンドハウスで扱っているチェアはほとんどがBASIXというもので、安物チェアである。 そしてもうひとつのメーカーであるIgoから、ゲーミングチェアも出ている。

背もたれが固定式で、評判は結構悪いけど、気にはなった。

PLUS

文具メーカーとしては有名だけれど、コクヨと違ってオフィス家具は一般にはあまり知られていないPLUS。 オフィス設計など、完全にエンプラ向けの姿勢だということも関係あるのかも。

ほとんどは海外メーカーのものをPLUSで生産するスタイルだけど、PLUSオリジナルの椅子もある。 かなり高めのものが多い。

PLUSの椅子がそんなに有名じゃない、と思っているのは私だけかもしれない。