NvidiaがnvidiaビデオドライバーについてLinux 5.9のリリースに間に合わないという記事が出ていて、実際Linux 5.9が出たけど、nvidia driverの更新はなかった模様。
普通なら、「だったらNvidiaユーザーはLinux 5.8に留まるべきだね」で終わるところなんだけど、B550のサポートがLinux 5.9から入っているので、Ryzen 3000 + GeForce 3000 + B550みたいなモダンで標準的な構成がLinuxだとちゃんと動かないということになり、結構痛い。
NvidiaはLinux向けで、デバイスそのもののサポートは迅速で割としっかりしているんだけど、機能や性能での進展がなくて、Windowsで言うと相当古いドライバに留まっている。 だって、機能的な進展で言うとFermi世代止まり。NvidiaはFermiのサポートを2018年に終えているというのに。
Nvidiaはこの原因を、Linux 5.9が非互換性のある大きな変更を加えたためだと説明しているけれど、それが事実だとすると、Nvidiaは既存のビデオデバイスを動作させるためにもかなり大きな労力をLinuxドライバーのために割く必要があることを示唆している。 いずれにせよ容易なことではなく、Linux 5.9以降をサポートするnvidiaドライバの登場は相当に遅れるかもしれない。 そして、希望的に言えばそれに伴ってLinux nvidiaドライバがモダンなものに生まれ変わるかもしれないけれど、悲観的に見れば従来以上に機能が減ったり、サポートされるデバイスが減ったりするかもしれない。