MS-76って
ELECOM MS-76って、5000円くらいで売ってたPCスピーカーで、木製スピーカーなんだよね。
PCスピーカーとしてはこれぐらいの価格帯でよくあるサイズで、9Wのスピーカー。
音はなんていうかな。やさしい。
私はBOSEのそこそこいいスピーカー(MM-1)とか、DENONは高級コンポのスピーカーとかも持ってるし、まぁちゃんとしたスピーカーもあるのね。 それに、Create SBS A120っていう3000円くらいのスピーカーもあるし、OVOっていうちょっと変わり種スピーカーもあったりする。
いいって言われるPCスピーカーって、どかーんって感じよね
BOSEとかA120とかは、どかーんって感じ。 シアターとかでさ、特にハリウッドだと画面が切り替わったときにドンッて音鳴らすじゃない。 ああいうのとか爆発音とかがすごい迫力ある感じ。
ゲームとかビデオとかに向いてるよね。 OVOも割とそういう音。
DENONはもっと低音の押しが強くて、こっちは音楽的な音。
DENONはでかくてそこそこめんどいスピーカーだから一旦置いときましょ。パッシブスピーカーだし。
MM-1と比べるとさ。MM-1ってMS-76よりちょっと大きいくらいで12Wのスピーカー。 でも、25000円する。
12Wとは思えないぐらいど迫力なんだよね。低音がBOSEらしくゴリゴリ出るし、音に厚みがあって迫力も臨場感もあり、何より音がめちゃくちゃでかい。30Wくらいありそうな音量が出る。
MM-1はいい。A120も迫力がある。けど…
そりゃ、MM-1はいいスピーカーだなと思うんだよ。重厚でいい音で、音楽聴くにもよくてさ、それと比べるとMS-76なんて薄っぺらい音だもん。 でもね、MS-76のほうがウォームなのよ。
MS-76は別に安っぽい音じゃないから、聞きづらいってことはなくて、なによりだいたい300Hz-2kHzあたりしか響かないというか。 安いスピーカーの音なんだけど、ラップトップみたいな平べったい聞きづらい音じゃなくて、薄いけどすごく聞きやすい音。
だからね、すごく声が前に出るの。低音がまるっきり死んでる音だからほんと薄いんだけど、逆に言えば低音が響かないから、夜でもそこそこボリューム上げても声はよく聞こえるし、あんまり響かないしで近所迷惑になりにくくて、すごく使いやすい。正面に入れば聴きやすいけど、隣の部屋にいくとよくきこえなかったり、響かなかったりすることからもすごくそれを感じる。A120だと結構床にも響く感じなんだよね。だから、割と小さなボリュームでも隣近所に響いてないか心配になる。
あと、声がクリアに聞こえて響かない音だから、すごく疲れにくい。 作業しながらBGM代わりに延々YouTube再生し続けるじゃん? MM-1とかA120とかだと、だんだん疲れてくるんだよね。 なんか静かにしたいなって思ってきちゃう。でも、MS-76だと疲れない。
YouTubeはともかく、プライムビデオとかはMM-1で聞いたほうがいいよな、とか思ったりするけど、結局いつもMS-76で聞いちゃうんだよね。 音楽も、ちゃんと音楽聴くときはMM-1か、もしくはSC-F103(DENON)で聴くんだけど、YouTubeとかの音楽とか、動画がつけてあるような音楽とかだとそのままMS-76で聴いちゃう。 厚みがないからいい音ってわけじゃないけど、聴きやすいし、なんとなく流すにはむしろ丁度いいくらいなんだよね。
買ったのは2004年
もう16年も使ってるってことになる。箱はもう朽ち果ててしまった。
でも特に不具合もないし。イヤフォン挿すとぶぃーんって音がするけど、まあそれはもともとだし。 Windowsの人だと基本唯一のスピーカーを使うからあんまり考えないだろうけど、Linuxer的には代替スピーカーとして設定するならMS-76しかないなって感じ。
代替スピーカーってシステム音とか鳴らすから、別に音さえなればいいしフロントパネルスピーカーでいいじゃんって思ったりもするんだけど、やっぱりそのまま動画再生したり音楽かけたりするってできるのがいいよ。 代替スピーカー = 標準スピーカー だから、「特別な意図がないときはそのスピーカーで鳴る」って考えるとまさにそれ。
今のB550はフロントパネルスピーカーないけど、P720はあって、でもやっぱりMS-76はなくてはならないもの。どんなにいいスピーカーがあっても、MS-76が「標準のサウンド」であってほしい。
ダメになったら困るなぁ。こういう音がするスピーカー、なかなかないから。