初代インプレッサのレトロテイストバージョン。 ヴィヴィオ・ビストロとかディアス・クラシックとかの流れにあった一台。
正直、当時もそんなに見かけなかった。 もともと限定車だったから、というのもあるだろうけど、限定車が即完売で、カタログモデルになったら売れなかった、というのが全てだと思う。
私はインプレッサ・カサブランカ、結構好きなんだけど、ただいびつなクルマだとは思う。 そしてその要因、多分「手抜き」にある。
ヴィヴィオ・ビストロを見ると、分割ラインはヴィヴィオのライトの形に沿っていて、なんだマスクだけか、と思うけど、よく見るとボンネットの形が違う。当然、それに合わせてグリルも違う。 だから、フロント全体が違うという仕様になっている。
でも、インプレッサ・カサブランカはバンパーとライトしか違わない。
バランスが悪い、というのは分からないのではないんだけど、のぺっと低い位置に丸いライトがついているのは、むしろクラシックカーとしてはリアルな面もある。ランチア・テージスとかもそんなバランスだけど、雰囲気あるじゃん?
あと、インプレッサ・カサブランカ、色がいいのもポイント。
残念ポイントとしては、やっぱりC’zベースってこと。 C’zは廉価モデル、と言われることがあるけど、セダンも含めると一番安かったのはCFで、’94年式だと101万円しかしなかった。ただ、ワゴンはC’zが一番安くて、C’zの1.5Lというのは本当に一番下のグレードだった。 ちなみに、初代インプレッサはグレードがかなり複雑で、グレード名は同じで排気量が違うモデルもあったりする。
おしゃれで高級感あるモデルだったんだから、(1.8Lの)GBとか、いっそ2LのHX-20Sでもよかったんちゃうかな。プレミアム路線でコストかけたほうがまだよかったと思う。